1973(昭48)年10月、第4次中東戦争をきっかけに石油危機(第1次)が発生。石油価格は高騰し、狂乱物価といわれたインフレが市民生活や産業界を直撃しました。
石油会社は、政府の価格への介入により、原油価格の値上がり分を製品価格に転嫁できず、ガソリンのみで採算をとるガソリン独歩高の価格体系を強いられ、これは後々まで影響を及ぼしました。
また、石油の主導権がメジャーからOPECに移る過程で、出光は原油確保の必要性から中東への進出をいち早く決断しました。1973(昭48)年4月、ベイルートに中東事務所を開設。ここを拠点にテヘラン(イラン)、クウェート、リヤド(サウジアラビア)の各地に相次いで事務所を開設し、原油の直接取引を通じ、産油国との関係を強化してきました。
同時に、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールを拠点に、国際石油市場での原油・製品の調達やトレーディング業務を本格的に開始したのも、石油危機の直後からです。
アブダビ国営石油会社を訪問する出光駐在員
