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活動方針
沿革
出光美術館は、出光興産の創業者であり、出光美術館初代館長の出光佐三が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開するため、昭和41年(1966)、東京・丸の内の帝劇ビル9階に開館しました。その後、昭和47年(1972)には文部省の認可を受け、財団法人出光美術館が設立されました。
美術館の開館に際し、出光佐三は次のように述べています。
「美術品は人の芸術作品であり、そこには日本人として独創と美がなくてはならない。そして、優れた美術品の蒐集を常に心掛け、これをもって時の人の教学の資となし、後の世の人のために手厚く保存しこれを伝えることは、美術館の最も重要な使命である」
この創設者の言を信条として、出光美術館は現在まで、美術研究および保存・修復にもとづく展観の活動を積極的に行ってきました。また広く内外から招いて特別展を開催するとともに、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、トルコ、中国など多くの国々でコレクションを通じて日本文化の紹介にも努めてきました。
平成12年(2000)には創設者ゆかりの地、北九州・門司港レトロ地区に出光美術館(門司)を開館し、さらに充実した美術館活動を目指しています。
21世紀の出光美術館
100余年の間に、中国の陶磁史はおろか日本の美術史が概観できる内容へと質量ともに充実してきた出光コレクションを有する出光美術館は、展覧会活動においてコレクションを紹介するという従来の使命のもと、さらに魅力的な美術館として美術愛好家の方に親しまれるために、企画展示にいっそう力を注ぐこととしました。
そのため近年は、たとえばこれまで行ってこなかった他所蔵者から作品を拝借しての展示にも取り組むようになりました。その結果、「長谷川等伯筆 国宝 松林図屏風展」「書の名筆―高野切と蘭亭序―」「茶陶の源流」や「国宝 風神雷神図屏風」など大いに好評を博すに到りました。
このように蒐集と展覧会によって出光美術館を振りかえるとき、その活動は常に積極性をこころがけてきたと言うことができるのではないでしょうか。そしてこれからの出光美術館を展望するとき、既述した方針の展覧会活動に加えて新たに展示室やショップ・ロビーの改装を行い、美術鑑賞後の余情に浸ることのできる上質な空間を用意し、美術の持つ魅力を大いに享受できる快適な場として機能していきたいと考えています。
